2013/11/17 応援団・神戸マラソン共同体、かく戦えり
(以下の物語は、今から3年前、神戸マラソンを応援した「神戸マラソン共同体」が経験した、馬鹿馬鹿しくも素晴らしい応援の風景です)
こっちには、カニのかぶり物は5人いた!
ランナーたちの中にもカニ仮装は多い、見ず知らずでも
「カニ頑張れ!こっちにもカニいてるで!!」
と叫べば、カニランナーは我々に近づきハイタッチした!!
ハッと見ると、かぶり物どころか、全身カニの着ぐるみランナー!!真っ赤な着ぐるみ、胴体から左右に伸びる8本の足!!
「カニだなキミは?!カニなんだな?!頑張れカニ!!頑張れカニ!!」
走り去りながら、そいつは応えた!!
「いえ、エビです!」
「わ…わかりずらい!わかりずらいぞキミ!とにかく頑張れ!!」
「はい、すみません!!」
神戸マラソンには思い入れがある。2年前の第一回神戸マラソンこそ、オレ自身の初フルマラソンだった。もう2度とマラソンなんかするかっ!と強い怨念を抱き走った30km過ぎ。
あれから3本のフルマラソンを走った。タイムはあんまり変わんけどね。
去年、第二回神戸マラソン。従姉妹が初フルマラソンとして走った。従姉妹は妻とともに、オレの初フルの時、応援にきてくれたから、今度はオレが全面的にバックアップした。
途中、Mちゃん、H先生、Iさん率いるラン友応援団の場所に行き、初めてパンサンドを他の人たちに食べてもらったのも第二回神戸マラソン。
この時、従姉妹は初フルにしてサブ4でゴールするという離れ業をやらかした。
そして今年。また従姉妹は抽選に当たった。オレは落ちた。だから従姉妹の応援に行かなくては!
一方ラン友は、去年の応援を率いたメンバーがそれぞれ都合つかない様子。
大阪マラソンで応援団長かって出てくれたS.Uさんが走るというのに、神戸マラソン応援団長がなかなか決まらないなんて事態は避けたかった。どうせ従姉妹がらみで応援行くんや、神戸マラソンも応援団長やったるで~~!
ただ直前まで仕事のスケジュールがビッシリ入っている。京都マラソンの時は応援前日に現地を周りシミュレーションしたが、とてもできそうになかった。
が、土曜日、昼からの仕事がドタキャンされた!オレは迷わず電車に飛び乗り、三宮、山陽須磨、中央市場前、と現地調査した。
特に今回、最初の10km地点の応援場所決めは大切だった。
あのMさんが、クォーターに参加する、とオレに直メッセージくれていたからだ。
Mさん。
2年前の神戸マラソンエキスポ会場で、初めて実際にお会いしたラン友だ。
周囲を包み込むような、人間として大きな器を感じる人柄。いまでもハッキリ覚えている。
膝に違和感を覚えながら強行出場した第一回神戸マラソンでは、スタート直後に膝の激痛のためにリタイア。
その後、膝軟骨の消滅が判明し、もう2度と走れない、と医者から言い渡されながら、不屈の闘志で、手術を受け、苦しいリハビリを乗り越え、ついに5kmなら走り切れるまでに回復された!
そして、因縁の神戸で、誰にも言わず、自分の中での決着をつけようとしている!
そんなMさんでも、この挑戦はまだ自信がないから公けにしたくない、とおっしゃった。
もし膝が悲鳴をあげたら、速やかにリタイアしなければいけない!
でもオレたちがアホづら下げ、
「頑張れ!頑張れ!」
と叫んだら、無理をしてしまうかもしれない。
Mさんの膝にとっての無理は、せっかく神様からもらった二つ目のプレゼントを台無しにしてしまうことになりかねない。
Mさんの気持ちはよく理解できた。
山陽須磨駅前がジャスト10km地点。コンビニも近く、絶好の応援ポイントだ!
オレたちはそこに陣取り、ランナーを待った!
太陽はどんどんパワーを増し、暑ささえ感じ始めた!
オレはガチャピンの着ぐるみを着ている。京都マラソン応援の時に購入したのだか、あの日は雨だったので、着ぐるみで移動するわけにいかず、泣く泣く着なかった着ぐるみ。
今日こそガチャピンデビューじゃ!と勢い込んで変身したが、早くも後悔していた!暑すぎる!!
続々とやってくるランナー!
くまモン、ピカチュウ、カニ、タコ、イカ、仮装ランナーは応援しやすい!
190cmの外人が2人、黒スーツに黒メガネで走っている。
「FBI!FBI!頑張れよー!」
2人そろって親指を上げるFBI。
ウンコ(のおもちゃ)を頭に載せてるヤツ。
「ウンコ!ウンコ!行けるぞ!」
手を上げて挨拶するウンコ。
「ええぞウンコ!ウンコ!ウンコ!」
ヤツの後ろ姿が見えなくなるまでウンコを連呼した。左隣の、別の応援グループが腹を抱えて笑っていた。
馬の頭をかぶり、医者の白衣のランナー。
「そ…それはキミ!馬ドクター?!頑張れ!というか、どっちかにしぼろう!馬か、ドクターか!欲しがりすぎ!」
左隣がまた爆笑していた。
手作りの、人体模型の仮装。
「内臓!内臓!頑張れ!」
「…もう…ダメです…」
「もうダメって!キミまだ10kmやで内臓!もうちょっと頑張ってみようか!!」
「医師」のビブスを着たランナー。
「ドクター!ドクター!あとは頼みましたよっ!!頑張って!!」
次の応援ポイント、33km地点にたどり着くには、10:27山陽須磨駅発の電車に乗りたい。
クォーターマラソンの「Q」のゼッケンは、10:15頃から徐々に10km地点に現れ始めた。オレはこのあたりから真剣にMさんを探し始めた。
あの人が着ているウエアは、聞かなくても分かっていた。2年前のあのウエアだ。赤地に白文字のラン友Tシャツ。
時間はどんどん経過していく。
Mさんは来ない。
オレ一人残って、後で33kmに合流するか?
しかしオレは団長なんだ、みんなオレを信じてついてきてくれてる。
Mさんが、この挑戦を公けにしたくない以上、オレはこのことを他言していない。いまさら、オレだけ残る、というイレギュラーな発言をして、一枚岩の「神戸マラソン共同体」を瓦解させるのは本意ではない
Mさんの勇姿をこの目で見たい!という気持ちは強かったが…
オレは移動することを選んだ。23名の神戸マラソン共同体メンバーが必死で走って、声をからして叫んでいる。オレは彼らを率いると約束したんだ。24番目のMさんもきっと理解してくれるだろう。
そうだ、オレはヤツらとの約束を守らないと!そのヤツらとは…
①カニ仮装で、電車で女子中生と盛り上がるオヤジ。
②肩が当たり、メンチ切られるアフロのヅラ。
③大柄なアスリート体系にセーラー服きて、さらにたい焼きのかぶり物をかぶった怪人。
アホばっかりやん!
と言いながら、一番アホっぽいガチャピンを着てるオレ。
▼サンチカのパン屋さんで怪人どもがパンを買ってるようすは、あたかもダリの絵画の如く現実を超越していた。
▲カニの横に座った中学生。「なぜカニのお面?」から始まり、親交が深まる。テニス部、他校に試合に行く途中。どうしたら強いスポーツ選手になれるか。真剣にカニに相談中…
さて、33km地点。
状況は一変していた。
言うまでもない。10km地点と33km地点では、ランナーの状態はまったく違う。
ココや!出番や!
エアサロ!!
3本用意したエアサロを掲げてオレは叫んだ!
「みなさん!脚が痛いのは、『気のせい』ではありません!筋肉の炎症のせいです!エアサロあるよ!エアサロあるよ!!」
「ガチャピ~ン!助けて~!脚が痛いよ~!」
さっそくノリの良いランナーがやってくる!一人くると怒濤の如く、脚が痛いランナー達が群がってくる!なんか、ゾンビ映画を彷彿とする集まり具合にちょっと怖くなった!
エアサロはあっと言う間にカラになってしまった!今後はもっと持ってこないと!
エアサロ作戦が終了した以上、さっきと同じように叫ぶしかない!
さっきのFBIや!…一人しかいてない!
「FBI!相方はどうしてん?!一人になっても頑張れ!!」
妻が叫んだ!「ウンコ来た!」
「おお!ウンコ!来たか!無事やったかウンコ!まだまだがんばれウンコ!あともうちょっとや!ウンコ!ウンコ!」
「うーん…。ウンコ仮装はオモロイなあ…」これは妻の便だ、いや弁だ。
馬ドクターが来た!
「馬ドクター!さっきも言うたけどほしがり過ぎや!どっちかに絞ってくれ!とにかくガンバレ!」
人体模型が来た!!
「内臓!内臓!キミ、ここまで来たやんけ!!」
「いえ…もう…ホンマ…ダメっす…」
「キミ、10kmの時もそう言うてたで!あれから20km来たんや!あと10km弱や!!行ける、キミなら行けるぞ内臓!!」
「(消え入るような声で)…ハイ…」
風船をつけて、4:30のペーサーが走り抜ける。
「四時間半!四時間半!四時間半!!」
4:30のビブスを着たふたりはかけ声に合わせて小躍りする。
その30分後の5:00のペーサー。
「ご・じ・かん!ご・じ・かん!」
ニコリともしない5:00ペーサー。
実はこれは京都マラソンでも同じだった。なぜか4:30のペーサーはお調子者で、5:00のペーサーはマジメなやつだった。そういう決まりでもあるのか?
Mさんにはメッセージを送っておいた。「10:30まで待ちましたが、移動します!」
久しぶりにiPhoneを覗くと、Mさんからの返事が来ていた。
「ありがとうございます、無事ゴールしました!ただいま!」
iPhoneを持つ手が震えた。やっぱりMさんは帰ってきはったんや…熱いものがこみ上げて来た。
一度はランナーとして死刑宣告を受けた仲間が、不死鳥のごとく蘇った!その会場にいながら、Mさんの手を握り、肩を叩けなかったのは残念だけど、オレは仲間の復活に心の底から感動していた!!
▼のちにMさんのFBにあがった、Mさんのゴールシーン。
目の前のランナーたちは…
5時間のペーサーが過ぎ、かなり消耗が激しい様子のランナーたち。
それでも走りをやめず、前を向いている。
オレは思った。この人たちは、オレや。
この夏、故障で走れず、真夏に氷水を背負ってずっと、5時間歩き続けた。何度も何度も。
ひとえに、制限時間5時間の北海道マラソンを走るため。
結果的に道マラは走破できなかったけど、オレなりに頑張った。
翌月の大阪マラソンも、満足な練習は間に合わず、セカンドワーストの5時間16分だった。
5時間のペーサーが過ぎたランナーたちはもうヘロヘロな連中ばかり。大阪でのオレはまさに、ここにいたんや。
決して、練習サボったつもりはない、今の自分にできるベストを尽くして、そして今この人たちは、オレは、ここを走っているんや。
そう思うとオレは…
もう声は出なくなっていたが、それでも、ノドよ裂けよ、とばかりに叫んだ!
「見せてやれ!練習の成果を見せてやれ!!毎日、走った、あの成果を見せてくれ!」
オレはこのフレーズを、ずっとずっと、何度も何度も叫んだ。
ガチャピンの中のトレーナーは汗だくになっていた。タンバリンを叩き続けた右手の指は皮膚が破れて出血していた。
オレも、オレの横のYちゃんも、その横のOさんも、その横の栗原さんも、TもんさんもSじゅんも、ずっとずっと、叫んでいた。
神戸マラソン共同体の応援は間違いなく、ナンバーワンの応援部隊でした。
ランニングログ 心拍トレーニング2週目7-1日目
【京都マラソン2017まであと:102日】
今日から心拍トレーニング2週目。ランのメニューは1週目と同じ30分走だが、これに週3回の筋トレが加わる。
筋トレメニューは…
①ランジ
②ポーズスタンス
③プランク
④サイドプランク
⑤サイドレッグレイズ
だ。
①④⑤は1セット5回を3セット。
②は2分1セットを3セット。
③は、「頭に血が上らない程度」。
①でもう、前もも筋が断裂寸前。
②はPoseランナーならお馴染みなのに、ずっとやってなかったせいで2分が保たない。
③、頭に血が上らない程度なら、初めてすぐ終わらなければ!
④肘が痛い!肘が痛い!
⑤もうボロボロ!ゼッタイできてない!
という、グダグダな筋トレであった。
▲筋トレ後、いつもの30分走。日がさしているが、寒い!手袋が必要。
▼昨日は30分で3.73km。今日は3.85km。今日は心拍の状態がとても良かった。ノイズでいきなり130を超えた以外は118を超えなかった。もっと集中すれば4kmを超えられたかもしれない。とにかく、日によって心拍の状態が違う。
▼心拍数。一瞬、130を超える数値が出て驚くが、すぐに戻った。それ以降は極めて低い数値だった。
▼概要です。
朝の血圧:126-76
朝の脈拍:53
運動前血圧:(未計測)
運動前脈拍:(未計測)
運動後血圧:110-64
運動後脈拍:57
感想:とにかく筋トレが全くできない!ポーズスタンスが2分保たなかったのはショック!(特に右足)
週3で良いと言われているが、自主練的にもう少し回数増やそう。腹筋ローラーもつかおう。
ランは、心拍数は驚くほど落ち着いていた。筋トレ直後なので高いかな、と思っていたが、スタート時も58程度で、MAX値には届かなかったのでは、と思われる。
運動後にプロテインと青汁を摂取。
【今日の体重】
▼昨日と変わらず。今日の食事に要注意!
▼摂取カロリー。
▼ランニング用GPSウォッチ。100kmを目指していた頃もあるので、XTJを使っています。心拍数、ペース、距離、時間、が同画面で見られるのでとても便利です。
GARMIN(ガーミン) ランニングGPS ForeAthlete 910XTJ 心拍計対応【日本正規品】 74126
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- 発売日: 2012/10/18
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▼心拍計。僕にとって最も大事なデータなので、最も信頼が置けるメーカーの、最も信頼の置けるガジェットを使うべきだと考えています。
マラソンの応援へ行こう!〜中級編・注意すべき9つのこと〜
▲今年の名古屋ウィメンズにて。この写真には、3組の、見ず知らずの応援団が写っている。隣で応援しながら、いつしか友情が芽生え、終わった後にみんなで記念撮影!
さて、ぶらりと気が向いてのマラソン応援、の段階を過ぎて、本腰を入れて応援したい!と思う段階になったときに注意すべき事柄について考えてみましょう!
今日は中級編だ!
《事前準備》
・応援ポイントの決定!
どこで応援するのがベストなのか?これには答えがあります。
スタート地点?ゴール地点?
100%の力が残っているスタート地点や、すべての苦労が報われるゴール地点、確かにマラソンの醍醐味として、押さえておきたいポイントではあります。
しかし、「あなた」目線ではなく、「ランナー」目線で考えて見ましょう。
ランナーはどこで応援されたいか?
やはり30〜37km地点ではないでしょうか。
30km手前なら、まだまだ余力もあり、練習でもなんども走った距離なので、まだ応援のチカラを必要としていない。
37kmを超えたら、もうゴールが見えてきた!という気持ちが湧き、最後のパワーを絞り出せる。
エネルギーが枯渇し、足が攣り、頭も朦朧。
「リタイアしたい!リタイアしたら、もう走らないでいい!」
という悪魔の囁きが、頭の中でリフレインしている区間です。
もちろんリタイアの全てを否定しているわけではありません。逆に、リタイアすべき状況に陥っているランナーがいたなら、リタイアを促してあげましょう!
ただ、まだまだ走れるのに!弱い自分が顔を出し、投げ出したい!と思い始める区間です。
そんな時にこそ!
ワザと、ノーテンキな顔をしたあなたが!
普段ならゼッタイにかぶらない、バカなかぶり物をかぶって、オモシロ人間を演出したあなたが!
「ファイト〜!頑張れ〜!」
って、見ず知らずのランナーに声をかけてくれた時!
その時こそ!苦しく辛い道中で、心の中の暖かい何かが流れ出す瞬間です!
「よし、もう少し頑張ろう!」
って思える瞬間です!
メインの応援ポイントは、
30〜37km地点
を探しましょう。
コース図を見ながら、電車/地下鉄の公共交通機関で移動できるポイントを探し出します。
そして、知り合いのランナーには、何kmの地点にいるか、事前に伝えておきましょう。それがわかってさえいれば、そのランナーは、「ゼッタイ、あの地点までは行く!」という強い思いが湧いてきます。
・応援したいランナーのゼッケン番号の把握!
これを知っておくと、大会によっては、「ランナーズアップデート」という機能があり、ゼッケン番号をスマホに入力すれば、そのランナーがどの地点を通過したかがわかります。応援の道しるべとなります。
また、ランナーズアップデートは、少し前までは5kmごとの通過時間しかわかりませんでしたが、最近は、地図上にランナーの点が示され、リアルタイムで今どこにいるかがわかるようになっています。(この機能がない大会もあります)
《持って行くもの》
・スマホのバッテリー
上記のように、ランナーズアップデートを使うようになると、スマホへの依存度がかなり高まります。また、写真をスマホで撮る方も多いでしょう。スマホのバッテリーがすぐになくなってしまいます。モバイルバッテリーはぜひ、携行しておいたほうがいいでしょう。
・冷却スプレー
今回、一番オススメしたいのはコレです!
いろんなマラソン大会で、ランナーのためにいろんなものを持って行きましたが、やはりいちばん人気があったのはコレでした!
特に、奈良マラソンや下関海響マラソンのように、後半に坂が絶え間なく続く大会での30km地点では、このスプレーを出すとランナーが群がり、すぐに空になってしまう状況でした!
12,000人規模の奈良マラソンで、500ml入りを6本、用意して行きましたが、全部使い切ってしまいました。
さて、冷却スプレーにもいろいろあります。有名なのはエアーサロンパスです。医薬品ですので、価格も250mlで1,500円〜2,000円とかなりお高め。もし6本揃えても、内容量は1,500mlで価格は1万円前後。
それに対し、コールドスプレーというものがあります。これは480ml入って、1本500円程度。6本揃えても2,880mlで3,000円なので、貧乏な我々家族はもっぱらこのコールドスプレーを使っています。
実際のところ、マラソン途中で炎症を起こしている筋肉に対しては、やはり「冷やす」というコトがいちばん良いのではないでしょうか。ですのでコールドスプレーで十分だと思います。
▼我々がよく使うコールドスプレー。 関西ではダイコクドラッグに行けば買えます。
《応援HOW TO》
・スプレー使用法
さて、スプレーを持っていても、それをアピールしないとランナーには伝わりません。「スプレーあるよ!」とか、「エアサロあるよ!」とか叫びましょう!
叫ぶのがどうしても恥ずかしい人は、例によってA4を横につなげたA3の紙に、「スプレーあります」とマジックで大きく書いて持ちましょう。
さあ!それに気づいたランナー達が、フラフラな足取りで接近してきます!ここで注意したいコトが、
①どこが痛いか聞く
単純に、「どこ痛い?!」と接近してくるランナーに聞いてください。「足全体」と答えるランナーもいますが…
坂が多い大会なら「前もも」、フラットコースの大会なら「ふくらはぎ」や「ヒザ」をうったえるランナーが多いです。
②「もっと近づいて!」の一言を!
あなたが患部にスプレーしようとしても、ランナーは足がふらついていたり、もともと日本人はシャイなので、スプレーと患部に距離ができてしまいます。あなたはコースには入れない、線の内側からスプレーしています。それに対し、今のランナーはたいていタイツをはいているので、距離がありすぎるとせっかくの冷却スプレーも効果ゼロ。
「もっと近づいて!」の一言でよりランナーに接近してもらいましょう!
▲あと一歩近づいて!いや、エロい意味じゃなくて!
・かぶり物でハイタッチ!
事前準備の欄で少し言及しましたが、ぜひ、オススメしたいのが「かぶり物」です!
ドン・キホーテに行くと1コ1,000円くらいでキャラクターのかぶり物が売ってます。派手な色のアフロなんかもGOOD!です。
ただハイタッチを求めて手を出しているだけでは、消耗してて、かつシャイな日本人なので、なかなかハイタッチに来てくれません。
でもこちらが、そんなオモシロ人間であることを演出していたら、自ずとランナーも笑顔になり、こちらによって来てハイタッチしやすい雰囲気が生まれます!そしてあなたの周りは、他とはちょっと違ったホットスポットになり、ランナーが引きよせられるようなハイタッチポイントになります!
▲スーパーガールとハイタッチ!
・声の掛け方・中級バージョン
①「ファイトー!」
②「頑張れー!」
③「マイペース!」
この三つを覚えておきましょう!
▲Kちゃん、頑張れー!の声に、こんな笑顔で返されたら!もう応援冥利に尽きます!
まだまだ余裕がありそうなランナー→「ファイトー!」
けっこうキツそうなランナー→「頑張れー!」
歩きながら顔を伏せているランナー→「マイペース!」
特に③の、顔を伏せ、歩いているランナーに対する声かけには注意してあげましょう。
あなたはこんな経験ありませんか?
この大会のために、必死で練習して来たのに!直前になって、ケガ!
軽度の肉離れでも、2週間は安静だ。
さあ、2週間経った。大会まであと1週間。ほんとはもう休足でもいい時期。が、遅れを取り戻すために、少しずつ練習。そして本番を迎えた。
でもやっぱり練習不足!30kmで足が止まっちゃった。悔しい。走れない。でもリタイアはしたくない。
目の前を歩いているのは、あの時のあなたかもしれません。
もちろん、フルマラソンをなめてかかって、まったく練習もせず臨んだ、素人さんかもしれませんけど。
「歩きに来たのか?走れ!」
という声かけは、僕は好きではありません。いろんな事情があって、歩かざるを得ないランナーには酷な言葉です。
「マイペース!マイペースで行こう!」
この言葉は、そんなランナーに優しい言葉だと思います。今は辛くて歩いていても、1km先で回復したらまた走ればいい!そんな願いがこもった言葉です。
・仮装ランナーには声をかけよう!
仮装ランナーは、声をかけてほしいからそんな格好をしているランナーです。見つけたら、必ず声をかけてあげましょう。
「ドラえもん!頑張れよ!」
「お殿様!頑張れー!」
「ポケモン!ファイトー!」
そんな感じで。呼ばれた相手は必ず笑顔を返してくれるでしょう!
また、流行りのアイドル風のいでたちの女の子たちを見たら、単純に、
「かわいいぞーー!!」
だけでも十分です。
そうしているうちに、あなたの周りはどんどん応援ホットスポットになっていきます!
・レインコートと、つばのある帽子を準備しよう。
最後に、中級応援者ともなれば、少々の雨でその場を立ち去らないほどテンションは上がっているはず。
でも風邪をひいて日常生活に支障をきたすのも不本意です。
コンビニや、100均でも、ポケッタブルのレインコートはあります。さらにつばのある帽子で雨が顔にかかることを防ぐことができます。念のため、持っておくことをオススメします。
中級編は以上です!
上級編は、さらに盛り上がる声の掛け方や、チーム応援のやり方などを考えていきましょう!
ランニングログ 心拍トレーニング1週目7-7日目
【京都マラソン2017まであと:103日】
今日は朝から雨模様。チャリを20分こいで久宝寺緑地へ行くには適した天気ではないので、近場で済ませることに。
▲家の近所の楠根川の周囲を走ります。信号で止まる必要のないコースです。
▼昨日は30分で3.96km、今日は3.73。昨日の方が心拍数は落ち着いていたため、速度を上げることができた。やはり日によって若干の違いはあるなあ。
▼心拍数。MAX値への到達が早かったため、思うように速度を上げることができなかった。
▼概要です。
朝の血圧:122-76
朝の脈拍:52
運動前血圧:(未計測)
運動前脈拍:(未計測)
運動後血圧:125-75
運動後脈拍:56
感想:チャリで久宝寺まで行く日に比べると心拍数は落ち着いていたが、昨日ほどではなかった。
小雨降る中でのランであったが、体感的にはちょうどよく、気持ち良かった。今後もよほどの嵐でもない限り、30分程度のランニングなら可能だ。
運動後にプロテインと青汁を摂取。
【今日の体重】
▼昨日より−0.1kg。2日続けて落ちて、3日目にボンと上がるパターンを繰り返している。今日の食生活に要注意だ。
▼摂取カロリーはギリギリ。
▼ランニング用GPSウォッチ。100kmを目指していた頃もあるので、XTJを使っています。心拍数、ペース、距離、時間、が同画面で見られるのでとても便利です。
GARMIN(ガーミン) ランニングGPS ForeAthlete 910XTJ 心拍計対応【日本正規品】 74126
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▼心拍計。僕にとって最も大事なデータなので、最も信頼が置けるメーカーの、最も信頼の置けるガジェットを使うべきだと考えています。
マラソンの応援へ行こう!〜初級編・注意すべき5つのこと〜
さて、いよいよマラソン大会が各地で開催されるようになってまいりました!
マラソン大会に参加するということは、なにもランナーとしてスタートラインに立つことばかりではありません。
応援する、という切り口があります!
マラソン大会を見に行くことと、他のスポーツを見ることとの決定的な違いは、お金が要らない、ということです!
高校野球ですら、外野席以外は観戦にお金が必要だというのに、マラソン大会は、どんな有名選手が目の前を走ってもお金がかからないのだ!(逆に、走る側がお金を払ってるからね!)
▲今年1月、某所。僕の目の前を走り抜けた、超一流選手。こんな美しいフォーム、みたことない!
○○マラソン、抽選外れちゃって悔しいけど、見に行きたい!と思っているアナタ!
走るのなんか絶対ムリ!でも家の近所でマラソン大会。ちょっと興味あるかも…と思っているアナタ!!
最初は一人でフラッと見に行って、つまんなかったら帰ればいいし。
大の大人が、汗だくになって、よだれ垂らして、ハナ垂らして、ナミダ流して!
それでもひたすらゴールを目指す、その熱い姿に心うたれたら!その場で声を枯らして応援しましょう!
マラソン大会の正しい応援の仕方について考えて行きましょう!
今日はまず初級編だ!
《事前準備》
応援したい人がいる場合の…
・プラカード作り!
よく、ウチワに「○田×男くん頑張って!」とか書いているのを見かけますが、あれでは小さすぎて、また、似たようなウチワが多すぎて、ランナーから見えません。目立たせるためにフチに金色のフサフサをつけたりしてもあまり効果は望めません。
単純に、A4のコピー紙を2枚、横置きで繋げてA3にして、マジックで太く「×男!」とだけ書いて、クリアケース2枚で挟むように入れてセロテープで止め、それを掲げた方が圧倒的にランナーからは視認しやすいです。作成も手っ取り早い。一石二鳥です。
▲2013年東京マラソン。品川折り返し手前で、僕はハッキリこいつを視認しました!
《持って行くもの》
・食べ物、飲み物
最近はどこにでもコンビニがある、と思いがちだけど、コース沿道には意外とコンビニがない、というケースがあります。
また、もしあったとしても、ちょっとコンビニに買い物に行ってる間に、さっきまで陣取ってた良い場所が他人に取られてしまう、なんてこともしばしば。
食べ物、飲み物は事前に購入しておいた方が無難でしょう。
・防寒グッズ
マラソンのシーズンは秋〜冬。時間帯によって太陽の差し込み具合など、寒暖差が激しい。
最近はポケッタブルのダウンジャケットなどがあり、必須アイテムと言えるでしょう。天気予報で暖かいとなっていたから、防寒着を持たずに応援に行き、帰り道、駅までの道のりで死ぬほど凍えたという経験がなんどもあります。手袋、ホッカイロなど、寒さ対策は考えておいた方が良いでしょう。
・タンバリン、カウベルなどの音が出るもの
いざ、沿道で応援にでたら、羞恥心は捨てて、大きな声で「頑張れー!!」と叫んでください!あなたの声に励まされたランナーが笑顔を返してくれたら、もうあなたはマラソン応援の虜です!
でも、ずっと声を枯らして叫び続けるのも辛いので、タンバリンや鈴など、音の出るグッズを鳴らしながら応援すると効果的です!
《注意点》
・荷物はなるべくリュックに入れよう!
置き引きに気をつけましょう!応援に夢中になり、貴重品が入ったカバンなどを足元に置いていると、それを狙った置き引きが散見されます!実際、我々はこういう経験もしています。
なるべくカバンは身につけておきたいところですが、肩掛け式のカバンだと、長時間の応援は疲れます。なるべくリュック式のカバンが望ましいと思われます。
初級編は以上です。最低限、上記のことは気をつけてくださいね。
明日は中級編について考えてみましょう!!
ランニングログ 心拍トレーニング1週目7-6日目
【京都マラソン2017まであと:104日】
昨日はドクからの指示により休足しましたので今日から再開です!
▼小学生たちが落ち葉拾いの課外授業(かな?)の中を走り抜けるお方さま。
▼久宝寺緑地の紅葉はまだまだかな。
2日前は3.62km、今日は3.96km。これは心拍数の違いだ。
▼心拍数。スタート数分で124bpmを超えるが、これはノイズだろう。すぐに落ち着き、100以下を保つ。後述するが、MAX値の118までなかなか上昇しなかったので、途中で少しスピードを上げたくらいだった。
▼概要です。
朝の血圧:130-77
朝の脈拍:48
運動前血圧:109-70
運動前脈拍:45
運動後血圧:122-78
運動後脈拍:53
感想:血圧も全体的に低いのはやはり1日休みをはさんだおかげだろうか。
今日はスタートから、(ノイズを除けば)心拍数が落ち着いて、なかなか心拍数が118bpmまで上がらなかった。
前回、同じことを書いているのは11月3日。この日もお方さまが休みのため、久宝寺緑地へはクルマで移動。そのためスタート前の心拍数は50以下。チャリ移動の日はスタート前心拍数は60-70の間だ。この違いだろう。
【今日の体重】
▼昨日よりは−0.1kgだが、ここのところ3歩進んで2歩下がる状態。
▼摂取カロリーはギリギリ。
▼ランニング用GPSウォッチ。100kmを目指していた頃もあるので、XTJを使っています。心拍数、ペース、距離、時間、が同画面で見られるのでとても便利です。
GARMIN(ガーミン) ランニングGPS ForeAthlete 910XTJ 心拍計対応【日本正規品】 74126
- 出版社/メーカー: GARMIN(ガーミン)
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: スポーツ用品
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▼心拍計。僕にとって最も大事なデータなので、最も信頼が置けるメーカーの、最も信頼の置けるガジェットを使うべきだと考えています。
入院日記・6日目 2016年9月17日土曜日=退院日
【入院6日目=退院日】
ナース梅野は、今日も休みみたいです。
ですから、皆さんご期待のツーショット写真は撮ることが
できません。
だから、こう考えて下さい。
「ナース梅野は、皆さんの心の中にいます」
もし、会社の健康診断で、心電図にチェックがはいったら。
(健康診断、必ず受けてくださいね。「忙しいから」とかカッコつけて、本当はコワいからといって、スルーしないでくださいね)
もし、心房細動と言われたら。
もし、鼓動や脈が乱れてると感じたら。
どうか、皆さんの「心の中のナース梅野」を呼び起こしてください。
きっと彼女は、循環器内科で精密検査を受けろ、と言うはずです。
そしてもし、心房細動が持続性にまで進み、薬で抑えるのが難しい、と言われたら。
あの日、梅野は僕にこう言いました。おしっこ管を差したあと。
「心臓カテーテルアブレーション。受けないよりも、受けた方が、絶対に良いです。池田さん、立派ですよ。頑張って下さいね」
心房細動は、脈は乱れるけど、そのまま心臓が止まって死に至るというような病気ではありません。
しかし脈が乱れます。通常に流れていると固まらない血液が、流れに淀みができ、血栓ができやすくなります。これが元で、脳梗塞の危険が出て来ます。
巨人軍の長嶋茂雄氏の脳梗塞の原因も、この心房細動でした。氏は幸いにも一命は取りとめられ、現在リハビリ中でいらっしゃいます。脳梗塞で突然死された方をよく調べれば、心房細動を放置していた人が多くいらっしゃるらしいです。
もちろん運動能力も著しく低下するらしいです。
心房細動の疑いがあれば、どうぞ皆さん、心の中のナース梅野の声に従って下さい。早期に循環器系を受診して下さい。僕みたいなおおごとになる前に。
そして…
たいそうなことを書き連ねてきました。最初に書き始めた時は、このことを忘れないよう備忘録的な意味で書き始めたのですが、やがて、これを書くことが、入院生活の膨大な時間を過ごす糧のようになってきました。
ナース梅野というナイスキャラの出現により、読み手の皆さんにも少しは喜んでもらえたかも知れません。
手術前はやはり不安でしたし、手術中、何度も、人工的に心臓を止められた時は、死を意識した瞬間もありました。
でも終わってみれば、術後4日で退院できる手術でした。
いま、僕の友達の中に、もっと難しい病と闘っている人たちもいます。もっと難しい手術を受け、人生を取り戻す闘いをしている人たちが。
そんな人たちがこの日記を読んだら、たかが1週間で退院できる手術で、何を大袈裟なことを…と思われるでしょう。そんな人たちに申し訳ない気持ちです。
僕が若い頃。暴走族やシラケ世代なんて言葉の中で、
「30歳まで生きるつもりなんかない」
とか、イキがって言ってた連中もいたけど。
やはり命は大切で、あなたの命を大切に思っている、あなたの家族もいて、あなたの家族の命をあなたはまた、大切に思っていて。
その命を助けるべく、病院で働く人たちは一生懸命になってくれて。
そんなことを思った1週間でした。
いま、看護師さんがきて、僕の手首のタグを外してくれました。胸につけてた心電図モニターも外してくれました。
いま、部屋着を脱いで、来るとき穿いてきたジーパンに、6日ぶりに足を通しました。
退院できることが素直に嬉しいです。
FB上で応援して下さった皆さん、本当にありがとうございました。皆さんの書き込みは、確かに、僕のチカラになりました。心から感謝いたします。
下らない日記を面白いと言って下さった皆さん。皆さんのおかげで、次を書く気持ちも湧き、入院生活を有意義にすごせました。
本当に、本当に、ありがとうございました。
追伸:
入院中ずっと手首にはめていたタグは、帰宅後、マラソン完走メダルと一緒にぶら下げました。